【搭乗記】エチオピア航空 ET673便 東京(成田)〜香港 エチオピア航空をおすすめする理由

下記情報は「2016年5月」の情報です。現在の状況とは異なる場合があります。
※2018年6月をもって東京〜香港〜アディスアベバ線は経由地を変更し
東京〜ソウル〜アディスアベバの運行になりました。

謎多き航空会社、エチオピア航空

「エチオピア航空」と聞いてどれぐらいの人が「乗った事あるよ」と答えるでしょうか。
おそらく日本全体で3000人もいないと思います。

エチオピアといえば、アフリカの北東にある国なのですが
日本→アフリカの需要が大きいと踏んだエチオピア航空がなんと東京に就航しました。
さらに、直行便ではなく香港経由。ここでふと気づいたのは、アフリカまで行かずとも

「東京」→「香港」も乗れるのでは?

ということ。「以遠権」という制度で、本国→経由地→目的地と飛ぶ際に「本国」→「経由地」だけではなく「経由地」→「目的地」だけでも乗れるというシステムです。(若干説明間違っているかも)調べていると案の定でした。

エチオピア航空、東京/成田〜香港間の発売開始 9月6日から利用可能に – Traicy

アフリカへ行くのはかなり勇気がいりますが、香港であれば自分にとっては勝手知ったる香港。
さらに、お値段も割とお手頃なようです。
今回はExpediaで往復3万円程度で予約しましたが、某有名HIS系サイトでクーポンを駆使するともう少し安くなるとかならないとか…

【搭乗データ】
搭乗日:2016年5月27日(金)
機種:Boeing 787-8
搭乗クラス:エコノミー
チケット代:29,220円(往復)

成田空港にて搭乗まで

エチオピア航空は成田空港発です。
仕事を定時で抜けて、東京駅からお馴染みの1000円バスで成田へ向かいます。
1000円バスの知名度が着々と上がっているのか、近頃は予約なしの飛び込みで乗ろうとすると満席で次の便に回される事が割とあるようです。この日も最終的に満席になりました。

 

途中、少し渋滞がありましたがだいたい定刻で成田へ到着。
仕事で疲れきっていたのかバスでは爆睡でまさかの一瞬で成田へワープ。

 

エチオピア航空はスターアライアンス加盟の航空会社なので成田空港では第1ターミナルを利用します。
実は、第1ターミナルから国際線に乗るのは初めて。
(国内線では1回Peachに乗る際に利用したことがあります)

 

 

エチオピア航空のチェックインカウンターは、第1ターミナルの南ウイングにあります。
出発ぴったり2時間前に到着しましたが、列はそれほど長くなくスムーズに手続きできました。

アフリカの航空会社、もしかしたら現地の人がもうカウンターで待っている!?と思っていましたが
そんなことは無く、普通にANAの人が立っていました。そりゃそうですよね。わざわざアフリカから人が来るとも思えないですし。
「香港までですね〜」と言った感じで、ANAの人も手馴れているようでした。

 

機内持ち込みのバッグには確認済みのタグがつけられました。(帰りの香港発ではなぜかつけられず)

 

19時過ぎの成田空港、出発便も落ち着きターミナルはまばらな人影。

展望デッキに出てみました。ターミナルの中は人がまばらでしたが、出発する便はこの時間が最後のラッシュのようです。

 

そういえば、ふと案内を見ていたら20分の遅れ。。。これがこれからどれだけ遅れるかは、謎。

逝ってきまーす

初めて潜入する第1ターミナルの中、どうなってるんでしょ。

無駄に長い無機質な連絡通路に萌え〜

ビジネスな人はラウンジでまったりと。

シンガポール航空のA380、そろそろ乗りに行きたい所存。

この便でシンガポールに飛ぶと着くのは夜中の3時ねぇ…さすがにそれは中途半端すぎて辛いかも。

こちらではANAのホノルル行き搭乗中。皆さんリゾート気分でまったりとした感じ(^ν^)

その隣のエアチャイナ上海行き。お疲れ出張サラリーマンが多い上に1時間半遅延しているため、みなさんぐったりとした感じで機内へ吸い込まれていきました(´・ω・`)

成田空港もそうですが、日本の空港って綺麗なんですがあっさりとしすぎているというか、いまいち刺激が足りないんですよね。

出発予定の時間が近づく中、結局香港からの飛行機は姿を見せず。恥ずかしがりやなんでしょうか。

出発予定8分前になってようやく到着しました。787の特徴、衝突防止ライトが目印。

ゲートの前で待っているお客さんの客層。香港の人4割、アフリカの人3割、日本人2割、その他1割といったところ。欧米の人もいましたよ。

15分遅れで搭乗スタート。ビジネスが優先?そんなことも無いほどのまばらな乗客でした。

気になる機内の様子は…?

機内に入る手前で1枚記念に。

普通に小ぎれいな機内ですね。入り口ではガタイのいい黒人のCAさんが出迎えてくれました。

個人モニターも完備。こちらは後ほどチェックする予定。

肉声では英語・エチオピアの公用語(アムハラ語というらしい)・北京語でアナウンスがありました。自動放送で日本語のアナウンスもあり。ただし日本人の乗務員さんは乗っていないようです。とりあえず座席は横3人空席でラッキー☆

機内安全のビデオも、アムハラ語の字幕入りというレアさ。

結局空港内をぐーるぐる回り、日本時間で22時過ぎに成田を離陸。割と門限ギリギリでした。更に遅れたらどうなっていたのやら…

座席に置いてあったブランケットにもアムハラ語。ファンタジー系のRPGゲームに出てきそうな古代文字に震えます。

「安全のしおり」。至って普通ですね。

機内販売の冊子ではエチオピアンシルクが猛プッシュ。

座席についているディスプレイでは何が目玉かというと、エチオピア音楽が聴けるんです…!
って言っても、なんじゃそりゃ、って感じですね。とりあえず聴いてみました。民族音楽には詳しくないので、おお、これがエチオピア音楽か、って感じでしたが。

Taylor Swift、この人は知ってる!と思って再生してみたら曲名と実際に流れる曲がバラバラでした…

映画は何が入っているかな、と思って見てみても微妙なラインナップ。日本語の吹き替えも無いしとりあえず英語でチャレンジしてみるか!と思って再生すると、映画が始まる前にエチオピア航空のPRビデオが流れるようになっています。そのPRビデオが「ザンジバルに新規就航!」「キリマンジャロに新規就航!」疾走するアフリカゾウたち。やっぱりアフリカの航空会社だなー。ちなみに映画は日本ではまずお目にかかることができないナイジェリアの映画が割とたくさん入っていました。日本語吹き替え無く英語でしたが何となくで楽しめましたよ。

機内食はどうなのよ?

そして離陸後1時間ほどでついにお楽しみの機内食Time♪
「Beef」or「Fish」で選んだのは「Beef」。ビーフシチューとライス、ゆで野菜。サラダ、パン、デザートに白いムース。
可もなく不可もなくまーまーの味でした。

アルコールはBEER or WINE。もったいない精神が働いてしまい特に飲みたい気分ではなかったのですがワインをお願いしてしまいました。食事が終わっていつトレーを片付けに来てくれるのか?と思って待っていたのですが、いつまで立っても回収に来ず結局自分でギャレーに持って行きました…ギャレーではジャンプシートに座ってくっちゃべるアフリカンCAさん3人組が。自由だな。

いよいよ香港に到着

そうこうしているうちに香港はもうすぐ。

香港の灯りが見える頃、急にCAさんが慌てて香港の入国カードを配り始めました。「え?ここで?」という感じでしたが、すでにベルトサインも点灯しておりテーブルも出せなかったので窓に入国カードを押し当ててなんとか記入しました。

そんなこんなで香港に到着。30分遅れで香港時間ではAM 1:30でした。出口では搭乗券のチェックがあります。(アディスアベバまで通しで乗る客は降機できないため)


すでに香港は真夜中です。香港は初めてではありませんが、こんな深夜に到着したところで

  • SIMカード買えるの?
  • ホテルまでどうやって行くの?空港のロビーで寝るって手もあるけど。。。
  • ATMで現金おろせるの?

というのが心配です。

まず、「現金どうやってゲットすんの?」という件については、入国審査の手前にTravelexのATMがあったので、そこを使えば楽勝でした。税関を出たあとには24時間やっている両替所もあったので、現金でも両替できるはずです。そして「SIMカードってどうやってゲットすんの?」という点については、昼間ならキャリアのショップも営業してますが夜中は営業時間外。セブンイレブンが空港内にいくつかあるのでそこでも入手できるはずですが、この時は入国審査の手前も後も「SIMカードは置いてないよ」「電話用のSIMしか置いてないよ」との事だったので、諦めました。(翌日、ホテルの下にあるセブンイレブンで普通にChina MobileのSIMをゲットできました)

そして最後の関門「どうやって移動すんの?」については、エアポート・エクスプレスなど鉄道系の交通手段は日付が変わる前に終わっています。バスについては24時間動いているので行こうと思えば九龍や香港島など市内中心部にもたどり着けますが、昼間のバスと違って市内のいろいろなところを経由するので少し時間がかかります。自分は最初空港に隣接しているリーガル・エアポートホテルに泊まるつもりでしたが、そこそこなお値段だったので「空港に近い安めのホテルを取ってタクシーで行く」という手を取りました。探してみると、Rambler Oasis Hotelという空港と九龍の間にあるホテルが、1泊5000円程度で泊まれてなおかつタクシーでもHK$150ぐらいでたどり着けるようなので、ポチッと予約。

ただ、夜中のタクシー待ちの列がすごい。。。乗り込むまで30分ぐらい並びました。しっとり蒸し暑い南国の空気、ガシガシ足にヒットしてくる後ろに並んでいるインド人親子のカート、時刻は深夜2時半。正直しんどい。

タクシーに乗り込む際、タクシー乗り場に係の人が立っているのでその人に「ここまで行きたいんだけど…」というとタクシーの運ちゃんに広東語で行き先を伝えてくれます。後は乗るだけ。実は海外でタクシーに乗るのは初めてなので割とドキドキしていましたが、なんのことなし、無事目的のホテルへ到着しました。(途中携帯のGoogle Mapsで走りながら場所を調べ始めたのはヒヤヒヤしましたが…)

無事ホテルに到着!した時には現地時間で夜中の3時…

エチオピア航空のいいところ、イマイチなところ

ここまで書きましたが、エチオピア航空を人に勧めれるか…というと微妙です。いい点と良くない点を書いてみます。

(よかった点)

  • 安い(GWでも盆でも正月でも大体いつも往復3万円) 場合によってはLCCより安いです。
  • 割と空いている(他の人のレポートを見ても3席占領できたという話をよく聞きます)
  • 預けの荷物が2個まで無料(LCCではないので当たり前ですが)
  • ANA含めスターアライアンスのマイルが貯まる(ANAのマイルに加算したら往復で3000マイルほど加算された…はず。昔の履歴がわからないためうろ覚えですが。UAなどに加算するともっと貯まるようです)
  • 機材が最新の787なので割とゆったり
  • 香港ではインタウンチェックインができました。
  • 成田発、香港発ともに毎週水・金・日の運行なので「金曜夜出発・日曜夜帰国」の社畜スタイルで香港をエンジョイできます←ここ重要

(イマイチな点)

  • よく遅れるようです。(今回も30分の遅延)
  • 日本語を話す乗務員がいないので「初めての海外旅行で…」という人は厳しいかも。
  • 香港に夜中到着なのでその後のプランが限られます。

成田〜香港線、終了のお知らせ

と、ここまで書いておいて衝撃のニュースを発見しました。

エチオピア航空、2018年6月2日から成田/アディスアベバ線を仁川経由に – Flyteam

どうやら、2018年6月から香港経由を取りやめソウル経由になるようです。
今度はチムジルバンに入りにソウルに行くしかないのか…

それか、同じ以遠権フライトということでエア・インディアの関空〜香港線にも乗ってみたい!ただ、曜日が土日休みのリーマンにとっては微妙なんだよな。。。

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